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マル、ここに眠る。


 もうすぐ阪神淡路大震災のおきた時刻。
あれから15年。
無念の死をとげなければならなかった方たちの御霊が、
安らかに眠らんことをお祈りしたいと思います。
 
 話しは変わりますが、
犬のマルが死にました。
ファームができたころに産まれた雑種犬です。
7才でした。
 秋頃から調子を崩し、投薬を続けましたが次第に弱ってきました。
ご飯は頑張って食べてきたもののやせ細り、
最後はヨロヨロと歩いてました。
1月14日の朝、まだ元気そうなマルに朝ごはんをあげ、
「行ってくるからね」といい、配達に出かけました。
 昼過ぎに帰ってきて作業を済ませ、
夕方になって倉庫に入ってみると、
ぐったりして動かなくなったマル。
少し苦しんだ様子で、目はうすく開けたまま動きませんでした。
「今までありがとう、おつかれさま」
感謝の言葉を送り、目を閉じました。
 マルは、ふと大きく2回ゆっくり口を開けて、
そのまま動かなくなりました。
最後の力を振り絞ってお別れを言ってくれたのでしょう。
 ありがとう、待っててくれたんだね
 ありがとう、もう頑張らなくいいんだよ、ありがとう
 君がいてくれたから、ファームは守られていたんだ
 ありがとう、ありがとう、さようなら、また今度会おうね
 マルの母親のハナが来て、私に寄り添ってくれました。
 私がハナを慰めなきゃならないのにね
 そうだね、残った者で前に進まなきゃだね、ハナ
 次の日、マルは冷たく硬くなっていました。
 コウタを呼んで、マルのお墓を建てました。
マルがよくファームを見渡していた、日当たりのいい場所。
穴を掘り、藁を敷いて、マルを埋葬しました。
コウタは何を感じたでしょうか。
生、死、マルが教えてくれたこと。
 マル、ゆっくりやすんでください。
 ありがとう。
マル
 

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コメント

  1. なかまっちゃん より:

    江頭さんのところで犬の話もしました。
    農場にとってワンちゃんは大切な相棒なんだと
    そこで初めて知りました。
    一匹目のワンちゃんは今でも忘れられないそうです。
    一緒にここまで頑張ってきた、というような特別な思いがあるようです。
    マルちゃんお疲れ様!
    takagi君も次の相棒たちと頑張ってください!

  2. boubou より:

    相棒の話、私も想い出してました。
    マルちゃんに私からも心花を。
    それから、こんな話も想い出してました。
    おうちが火事で全焼したときの話。
    全焼した次の日の朝も鶏や山羊や豚に餌をあげるという日課が待ってて、
    農場でのその日常に本当に救われた、と。
    高木くんチェスト!

  3. takagi より:

     boubouさん なかまっちゃんさん
     コメントありがとうございます。
    犬と人間って太古の昔からこうして付き合ってきたんだろうなぁと思いました。犬がいないと人間の生活がままならないという状況はうちもいっしょです。またこれからどんどんと新しいワンコに農場を守ってもらうことになるでしょうが、やはり立上げ時期からずっといてくれたマルのことは、これからもいつでも思い出すことでしょう。
     江頭さんのおっしゃるとおり、休み無く一日が過ぎていくこと、とても感謝してます。農業とか人間の生活に本来「休み」という概念は必要ないのですが、欧米型の文化が入ってきて、日本人もその考え方に翻弄されているようです。生き物(野菜も含めて)に触れることで、少しわかることも増えてきました。

  4. みらいの母 より:

    久しぶりにお邪魔したら。
    安らかに。

  5. takagi より:

    みらいの母さま
    ご無沙汰しております。
    ありがとうございます。
    そちらは寒そうですね。
    これから少しは暖かくなるとか。
    こちらの梅便りが届けられるといいです。

  6. manamama より:

    マルちゃん、お疲れ様でした。
    安らかにお休みください。
    切ないです。

  7. takagi より:

    manamamaさま
    ありがとう。
    死をもって、生と死を考えさせてくれる、
    コウタにも私にも。
    そんなことを考えなくてもいいのだけれど、
    やっぱり切ないです。
    今日マルにお花を頂きました。
    綺麗に植えたいと思います。

  8. 木の香房 より:

    一番つらい瞬間ですね。
    ワン、ニャンに立て続けに旅立たれて、未だに飼えません。
    おつかれさま。

  9. takagi より:

    木の香房さま
    子供が小さいときは特に、動物と接する機会を
    持つことが重要だと思っています。愛情と悲しみ、
    いろんな感情を育ててくれるのが生き物ですし。
    そういう意味では、コウタはどう感じてくれたのか。
    つらいのももちろんありますが、ファームが存在している以上は、この繰り返しになりそうです。

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