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捕物帳


 福岡も連日の寒さ。
やっと一息入れれるのかと思いきや、
また寒気団がやってきて、
3日程雪を降らせていくらしい。
今年の冬はどうしたことか。
暖冬の予想だったと思うのだが・・・
 さて、夕方遅くなってヒナの小屋に急いで餌をあげようと
入っていこうとしたところ、
扉を開けた瞬間に「ピョ~~~ン」と1羽のヒナが外に飛び出した。
ヒナと言っても、もう120日過ぎているからそれなりの大きさ。
 こいつは困った・・・。
この忙しい時間に飛び出してしまうとは。
急いで捕まえようと猛ダッシュ。
しかし、ヒナは逃げようと必死で猛ダッシュ!
小屋の周りをグルグル逃げて、
あっち行きこっち行き。
参った・・・
 そこへ、犬のハナが登場。
「よし、ハナ行け!」
 ハナはとても嬉しそうに、
自分の餌をもらう場所に猛ダッシュ!
ちがうちがう。
「ヒナをそっちから追いかけてくれって言うてるんや~」
ハナは尻尾を最大限に振り、餌をくれるのを待っている。
ダメだぁ、この犬。
役にたたんわぁ・・・
 しょうがないので、もう一回チャレンジしてヒナを追い掛け回す。
そのうちコースをはずれ、敷地の外へと向かい、
あっ、と思ったらそのまま藪の中へ。
「あ~~~~~ぁ、これじゃもうダメだ」
さようなら・・・としか言えなくなっってしまった。
 どう考えても野鳥として鶏が生きていけるものではない。
2,3日は木の上に止まって寝ることができれば生き延びるかもしれないが、
夜に這い回る獣たちが、美味しそうな鶏をほおって置いてくれるはずがない。
さようなら、ヒナちゃん、元気でね。
 しかし、ヒナは心細いようで、遠くに行く雰囲気はない。
犬がク~~ンク~~~ン言っているので耳を澄ますと、
近くの藪の中を歩き回っているようだ。
鶏の行動範囲はそんなに広くない。
フリーにしてもだいたいは近くをウロウロとするくらいだ。
 1時間ほどたまごの処理をしていると、
犬がまたク~~~ンク~~~ンと鳴きだした。
おっ!帰ってきたかな?
外に出て見ると、やはり寂しくなったのか危険を感じたのか、
ヒナは自分育った小屋の方に向かって寄って来ていた。
 よし、今度こそ猛ダッシュ!&ハイパワーステップ!
ヒナがそれに気づき、猛ダッシュで逃げる。
ハハハ、今度は逃がさんぞ~~~~!
どんな障害物があっても突っ込んで、飛んで追い込む。
ヒナはあまりの気合いの追い込みにビビッたのか、
最後は桜の木の陰に隠れて動かなくなった。
 やっと捕獲。
ほ~、命ばかりは救うことができた。
パコーーーーーン!
ヒナの頭をはたいて、
「アホチンが~~~~!」と小さい恨み節。
なんとか小さい命を救うことができてよかった。
とんだ「鶏物帳」でござった。
 

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