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「うきは市に図書館をつくる会」の活動。


市長との地区懇談会


inahoga 稲がだんだん伸びてきて
今日の夜、市長との地区懇談会があったので出席した。
私の住んでる地区での出席者は50~70名程度だった。
行政に対する不満や市長個人に対する追求みたいな意見もでて、
結構シビアな雰囲気にもなったが、これはこれでいい機会であると思った。
民意を市トップに直接言う場があるというのはいい。
私は図書館の充実をお願いした。
図書館は必要ないという声も多いなか(とくに高齢者層)、
市立図書館をつくろうと声をあげた市長の判断を評価したい。
図書館がなぜ必要なのか、いろいろとある中、
①情報化・・・・情報過疎地にならぬよう
②人づくり・・・自分で考え行動できる子供たちを
③憩いの場・・・街のなかのオアシス
の3点を取上げて、説明した。
市長からは、「情報化は大切だという認識、
それから図書館を運営していく専門の館長・スタッフを
配備していく、憩いの場の必要性」という言葉を頂いた。
いちばん大切な’専門家’の部分を認識していただいていることに
感心するとともに、是非すばらしい行政手腕を働かせていただきたいと
心から思った。
「図書館は一日にしてならず」と言う言葉は誰が言ったか。
図書館は’つくる’のではなく、’はじめる’と言われたのは、
図書館計画施設研究所. 所長の菅原峻さん。
「箱物をつくるだけではだめで、図書館は人が創り上げていくものだ」
と菅原さんの熱き思い。
私たち会のメンバーも、一市民として図書館を創り上げ、
運営していくことに微弱ながら強力したいと思っている。


図書館見学。


yamada.jpg 嘉麻市立山田図書館。
今日は2件の図書館に見学に行った。1件目は添田町立図書館。児童館が併設している図書館で、施設自体は新しく広さも充分あって使い勝手がよさそうな感じであった。ただ予算が年々減らされている状況で、充分な図書の補充ができず、利用率も年々減ってきてるということだった。町の予算が減ったときに真っ先に減らされるのは図書館というのはどこの行政区でも同じようだ。
2件目は嘉麻市山田図書館。ここは素晴らしい図書館で、利用率、貸し出し数もかなりの数字をだしている。図書費にかける金額も高く、職員もほとんどが司書資格をもった有能なスタッフ。「図書館は人できまる!」とよく言われるが、まさにそうだ。ただ、嘉麻市も旧産炭地ということで、市の予算的には苦しい状況には変わりなく、近いうちに廃止される図書室がでたり、職員の民営化も打ち出している。現に予算を今年度は大幅にカットしている状況で、図書サービス自体に影響が出てきている。なかなかどこも厳しいと言わざるを得ない。
さて、うきは市の図書館計画はどうなるであろうか。いい人材を集めることができるだろうか?登録率が多い、素晴らしい図書サービスができるであろうか?
ほぼ決まっているのは、旧浮羽町庁舎を図書館に改装するというもの。ただ、庁舎を改装して図書館にしたもので、「いい図書館」と言われる図書館はまだ日本には存在しない。「いい図書館」と言われる最初の図書館に、あちこちから見学に来てもらえるような素晴らしい図書館にしたいものだ。


図書館をつくる。


福岡県田川郡添田町の図書館。  福岡県田川郡添田町の図書館
うきは市から車で約1時間の距離に添田町の図書館がある。平成9年に建った、広さ1,000平方メートルもある立派な図書館だ。今年の3月より、図書館と児童館が同じ建物に入って活動を始めるということだったので、子供をつれて行ってみたが、あいにくの定休日。目的は児童館だったのだが、とりあえず立派な図書館ということもあり、職員さんにいろんな質問をして帰ってきた。
ところで、うきは市には図書館がない。小さな図書室はあるのだが、市として福岡県で図書館をもっていないのは3市のみ。情報の過疎地帯であるといっていい。
そこで、図書室職員や有志10人位で2年前に「うきは市に図書館をつくる会」を立ち上げた。そして初年度は毎週、または隔週で集まって、図書館の勉強をしてみたり、議論をしたり、署名をあつめたり、図書館見学、講演会、ロビー活動等、様々な活動をしてきた。
そして去年夏、ようやく図書館建設がほぼ決定ということになり、秋から建設検討委員会が立ち上がり、そこにメンバー2人が参加することができた。現在3回目の委員会が終ったところだ。2年後に素晴らしい図書館ができるよう、これからみんなで力を合わせてやっていかなくてはならない。
本物の図書館というのを私は知らなかった。
「図書館は学生が勉強するためにある静かなところ」というのは完全なる勘違いだ。
図書館は、市民の全て(あかちゃんからお年寄りまで)が利用できる空間であり、サービスである。そして情報の発信、集積基地として地域の大きな生活の核となる存在である。
その図書館を市民の財産にまで高めることが「専門の職員」の役割である。
行政の図書館に対する力の入れ具合のもっともいいバランスは、
「人:本:建物」が「7:2:1」といわれている。
つまり箱物をつくって看板をかけて「はい、できました」というのが
日本の行政のやり方で、全国の約9割がそれである。
いちばん必要な「専門職の人の確保」、「図書購入費」を削りに削っている。
これでは日本の図書館のほとんどが魅力あるものにならない。
はてさて、うきは市立図書館(仮)はどのような図書館になるのだろう。
これからの2年間が勝負である。
これからのうきは市をしょって立つことのできる人材を育てるためにも、
我々がしっかりした図書館を育てていかなければならない。