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自然養鶏。


ヒナ入るⅡ


ヒナが入って3日目。
とりあえずこの寒さも全員乗り越えているようだ。
えらいぞ~(^^)
2日目のヒナの止り木への止まり方。
止まってくれているのは2匹。(涙)
もうちょっと止まってくれてると夜に来るかいがあるのに・・・
気を取り直してヒナを鷲づかみにして止り木に止めていく。
ただ今日はすぐ落ちる鶏がいなくなった。
時間も短縮した。
今日の収穫は鶏が止り木に少しなれてくれたのと、満天の星空。
ファームは山の頂上だからグルリと夜空を見渡せる。
オリオン座はさすがにすぐわかるものの、カシオペヤ座、白鳥座は
どこだっけどこだっけと探さなければならないほど、
無数の輝く星たちでいっぱい。
天の川ってやつかな。
夜来るのはきついが、この星を見るのは毎日の楽しみ。
夏はホタルがとってもきれいだし、夜に山にいくのもおつなもの。
さて、3日目。
今日はひとつ、私の発案した必殺技を初公開。
鶏は夜白くて動くものが恐い。
ということで、風にゆれるこれはどうだろう?
biniru.jpg
風にゆれる白いブランコ、ならぬ白いビニール袋。
これが非常に威力を発揮する。
前回も3日目に登場したビニール袋にヒナたちは騒然。
結果半分以上のヒナが止り木に止まっていた。
今回も気合いを入れて隅っこにぶら下げる。
「おりゃ!おりゃ!」とビニール袋を持って追いかけまわす。
「ビニール袋さん、こわ~~い!」と思わせるため。
さて、結果は・・・
夜行って見ると・・・
とりあえず20羽。
むむむ・・・今回は失敗か?
たぶんビニルで周りを囲んでいるので、
風が吹かずビニール袋が動いてくれなかったのだろう。
ビニール袋の下に寝てるやつもチラホラ。
真ん中の隅っこに固まってねているのがだいぶんいた。
今日は完敗。
またちがう作戦を立てないといけないようだ。
まだまだ戦いの日々は続く。


ヒナ入る


hina.jpg
ヒナが100羽入った。
また今年もスタートだ。
今回は寒さもあり順調に育ってくれることを望むばかり。
朝行ったらシュ~ンとしてるかも・・・
今日はたぶん-7℃位まで下がってるだろうし。
とりあえずうちに来たことだ、頑張って元気に育って欲しい。
昨夜はさっそく夜回り。
この時期夜の雪山は危険だが、
道の残雪はほとんど消えていて
軽トラも快調にファームまでたどり着いた。
快調じゃないのは鶏たち。
みんなやっぱり隅っこに固まって、1羽も止り木に乗ってくれてない。
1羽くらい乗ってくれててもいいのに・・・
気を取り直して、コンテナにガバッと鶏を確保して
1羽づつ止り木に乗せていく。
止り木に寝る週間をつけなければ病気が発生しやすくなるし、
下に入った鶏が圧死してしまうこともある。
鶏は夜は鳥目だからあまり動かないので、
結局これが夜のお仕事になってしまう。
とにかく全員止り木に止まるまでこの攻防が繰り広げられる。
攻防というのはやってみるとわかる。
そのままス~ッと乗ってくれるならすぐに終わる。
特に初めての時は載せた瞬間に下に落ちるのもいる。
落ちては上げ、落ちては上げを繰り替えす。
自分ひとりで落ちるならまだいい。
他の寝ようとしている鶏まで巻き添えにして落ちるのもいる。
ち、ちくしょ~~~・・・
あちこち落ちては隅っこへ移動して、確保して、
乗っけていたらあっちで落ちて・・・
ううう(涙)
なんとか今回は40分で全員を乗せきった。
やっと帰れる。
扉を開けてそ~~~っと外に出ようとした瞬間、
バタバタバタバタバタ~~~!
1羽が暴れて7羽が墜落。
ぼ、ぼ、ぼてくりこかす!!(方言)
そんなこんなで明日は何羽止まってくれているだろう。
今回は何日かかるだろう。
またまたこんな日が続くファームだった。


緑餌


ryokuji.jpg
今日は雪のそぼ降る中、緑餌の回収。
ありがたいことに、お客さんの知り合いの方が
野菜の外葉が溜まったら連絡を入れてくれる。
筑後川の土手に配達の途中よってみると、
野菜の外葉がだいたいコンテナ1個分、
まとめて置いてくれていた。
これがたいそうありがたい。
さて、ここまで来てコンテナ1個分というのももったいない。
コンテナを4個持って来ていた。
ふと目をやると、菜の花の葉っぱが目の前に山盛り。
そういえばこっちの畑は親類のところのだから
勝手に持っていっていいよと言われていた。
あ~でも鎌をもってくるのを忘れてしまった。
いやいや、そんなことはいっちゃ~おられない。
葉っぱを束ねてグリッとひねって力いっぱい引っ張ると案外綺麗に取れる。
そんな感じでバンバン詰めてコンテナ4個分、あっさり回収。
ん~~~~、いい餌場だ。また来よう。
ただ今年の6月位まではここ1枚じゃもちそうにない。
他のところを探さなければ・・・
自然養鶏の飼える羽数の基準は緑餌をやれる数が基本。
1羽が毎日最低でも30gだ。
できれば50g~100gはあげたいところ。
こうなると100羽いれば5kg、500羽いれば25kg必要だ。
毎日25kの野菜や草を回収するのは手間暇がかかる。
それでも鶏の健康を維持するにはやっぱり大切。
近代養鶏では粉餌の中に粉にした乾燥野菜や草を入れている。
フルオートメーション化された中では生のものを与えるのは不可能。
でもほんとにそれで鶏の健康が養われるのだろうか?
人間本意で作られたゲージ飼いは鶏にはかわいそうな限りだ。


今日のMVP


tori.jpg
やっとモミガラを取りに行くことができた。
今まで小屋の中は湿気がきていて、鶏もあまり心地よくなさそうだった。
たまごはグリグリに汚すし、あとの作業もたいへん。
精米所が正月休みに入って10日間開いてなかったので、
なかなかモミガラを手配すること叶わず、
苦しい年越しとなっていた。
こうしてモミガラを敷いてあげると、
鶏たちはほんとうに嬉しそう。
残っている米をおやつにして啄んでいるのがかわいい。
ところで、今日のMVPはこれ↓
go-guru.jpg
簡単な200円くらいのゴーグル。
眼鏡をつけててもできる。
モミガラを取りに行ったときはいつもたいへんだった。
吹き上がる粉にやられて目が夜まで充血。
細かい粉が目に入ってよくないんだろう。
今日はたまたまこれを持っていってモミガラとりに。
こんな簡単なものであの小さい粉が吹き上がったものを
さえぎることができるはずはないなぁ~
なんて考えていたら、これがスゴイ!
いつもよりハードな粉の舞い上がり方でも、
目はちっとも痛くない。
こりゃー早くやっとくんだった・・・
安いからといってバカにはできんなと、
なにげなくなにげなく思った一日だった。
もう一個買っとこ


ヒナ小屋準備


さて、正月気分も抜けてきて、
バリバリと仕事をこなす。
来週には新しいヒナが入るので
小屋をきれいにしておく。
hinagoya.jpg
まずは鶏ふんをスコップ集め、肥料袋に入れる。
モミガラと混ざって醗酵した鶏ふんは臭いがしないので助かる。
これを全部かき集めてとってしまうと、次に畑に撒く。
春夏野菜の準備も出来て一石二鳥。
今日は半分までやって終了。
年末から溜まっていた事務作業をやっていたら遅くなってしまった。
なんだかんだと忙しい毎日がまたやってきた。
なんせ確定申告がこれから控えている。
ぞ~~~~っとする。
冬場に餌小屋を作らないとなかなか着手できないのだが・・・
去年の2月からいっぽも進んでない餌小屋が、
そのままオブジェのように立っている。


ビニルはり


biniru.jpg
野菜の次は鶏ちゃんたちのビニルはり。
ここはあまりにも寒いので風の抜ける場所をビニルで覆う。
こうすることで直風を避けることができる。
毛皮を着てるので寒い分はそう問題ないが、
寒い風はさすがに鶏もつらい。
鶏は呼吸器が弱いので、空気が動かないと
空気の汚染で様々な病気になってしまう。
だからすべて囲ってしまうといけない。
そこで南側全面と四方の上部は空けておく。
これでOK。
TVなどでよく見かけるケージ飼いの鶏。
身動きもできず、太陽も土も風の心地よさも知らないで
その生涯を終わってしまう。
鶏にとって一番目に必要な条件は新鮮な空気。
これがないとすぐに気管支の病気になると書いた。
でも人間はそれを薬品によって克服した。
だが克服したと思っていた様々なウィルスによって、
今人類の危機が叫ばれている。
人間による自然への傲慢さが、
自分たちの首を絞める事になること、
早く気づかなければ手遅れになるだろう。
EUでは既に鶏のケージ飼いはあちこちで禁止になってきている。
もちろん卵価は跳ね上がった。
でも政府や消費者はそれを選んだ。
日本はアメリカ追従の形を崩さず、
ケージ飼いをやめることはない。
政治と経済がびっちりとくっ付いてしまっていて、
身動きが出来なくなっている。
近い未来、大騒動が起きるかもしれない。


出張


隣りの隣りの町、田主丸町まで出張した。
今日はウィングオブグリーンの東原さんのところへ。
彼は仕事の定年後、ニュージーランドに渡り
7年近く自給自足の生活をしたあと、
田主丸町の土地と家を購入して住んでいる。
8反もの土地で無農薬有機野菜を育てている。
そして最近では自然養鶏を始めた。
ある日東原さんから電話がかかってきて、
「すいませんが、鶏を解体してほしいんだけど・・・」と。
自分で育てた鶏を解体するのはどうも・・・と言うことだった。
詳しく聞くと、ある研究者の頼みで、他と違う餌をあげたら
鶏の状態がどうかわるかを知りたいとのこと。
そういうわけで、前から東原さんお宅に誘われていたのもあって、
お伺いすることにした。
tanushimaru1.jpg
ここは田主丸の山道の方で、耳納のお山がとっても大きく見える場所。
日当たりもよく、素晴らしい環境だった。
さっそく鶏の解体へ。
tori1.JG
少なくとも鶏飼いならば自分の鶏は自分で捌くことが基本。
命を預かるものの役目である。
まずは首を絞めて血を抜き、お湯に入れて毛をむしる。
それからひとつづつ部位をばらしていき、
内臓もハツ、レバー、スナズリと分ける。
2羽をきれいに解体して、部位別に収納。
今までお疲れさまでした、成仏。
さて、鶏の解体が終わると昼食を頂いた。
もちろん自家製たまごのチャーハンとおでん。
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外で食べるご飯は格別、とても美味しかった。
ご馳走さまでした。
いろんな命に感謝して。
それからいろいろとお話を聞いて鶏小屋の方へ。
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ここは昼間は外におっぽらかしているとっても気持ちがいい場所。
やっぱり鶏は外を歩き回っているに限る。
餌も自家配合の醗酵飼料をあげているのでとっても安心。
こういう方が一人でも増えていくと、素晴らしいなぁとつくづく思う。
tanushimaru3.jpg
あらあら、ウコッケイちゃんも一緒にいるの。
この子たちは仕事しないんだよなぁ~。
かわいいからいいか。


ニューカッスル病


沖縄で昨日ニューカッスル病という鳥特有の病気がでた。
これは法廷伝染病にあたるため、
そこにいる鳥はみな殺処分されることになる。
命を粗末にすることになるが、
これが出ると他にも移る可能性が出てくるため、
保健所は普段はニコニコしていても、このときは容赦ない。
ニューカッスル病というのは呼吸器の病気だ。
イギリスのニューカッスルで発見された。
この病気は昔から日本にもある。
だからワクチンが確立されている。
我々もこのワクチンだけはしないと出荷停止を喰らうので、
仕方なしにやっているが本心ではない。
なぜか?
ニューカッスル病が出るところは鳥の飼いすぎである。
ひとところに多くの鳥を飼うと空気が汚れてすぐに病気になる。
鳥は気管支がとても弱い。
だから鳥の病気(何十種)のうちの8割は呼吸器の病気だ。
鶏を飼う場合には10坪で100羽まで。
そして空気を取り入れるために四方を金網にすること。
これが大原則。
しかし今回病気をだした農場の場合どうだったか?
普通に市販されている肉鶏を飼っている農場の場合、
だいたいにおいて10坪に500羽ちかく入れている。
こだわった生協でも330羽。
しかも寒い時期には幕をおろして寒い空気を遮断する。
これで病気がでないほうがおかしい。
なんで病気がでないのか?
抗生物質をつかっているからだ。
これが今まで何十年とつづいたスタイル。
ただここ最近のウィルスは強くなってるのは確か。
いつ抗生物質が効かなくなるかは時間の問題だろう。
元気に動き回り、土に触れ、太陽を受け、
おいしい空気を吸い、野菜を食べる。
これが鶏にとってのいちばんの健康法である。
tori.jpg


思い伝わって


michi.jpg
このところ寒さも一段落。
今日からまた新たに寒冷前線がやってくるらしい。
雪が積もらないことを願うばかり。
「願えよ されば与えられん」
ということで、ここ2,3日で沢山の野菜を頂いた。
もちろん鶏ちゃんたちにということで。
yasai.jpg
最近鶏にあげる野菜が無くて困った~といってみたり、
ブログに「こまった~よ~」と嘆いたりしていたら、
それを見聞きしていた方から
「持っていきんしゃ~い」と快く葉っぱを頂戴した。
ほんとにほんとに嬉しい。[:悲しい:]
いちばん嬉しいのは鶏ちゃんたち。(・e・)
毎日コンテナ2~3杯の緑餌が必要なので、
いくらもらっても足りないくらいだが、
それでも少しでももらえる分はあいがたい。
昨日は職場の事務所に大きなビニル袋にいれて持って来てくれてる方もいた。
「ずっと思ってくれてたんだ・・・」
ほんとに感謝でいっぱいだ。
この場をお借りしてお礼を申し上げたい。
ありがとうございました。
またその・・・よろしくお願いのほど・・・(^^;)


ヒナを育てる


farm.jpg
予想通り寒い朝になった。
-3℃、だいたいのものが凍ってる。
でも中途半端に濡れてないほうが仕事はしやすい。
犬たちも朝から元気満開だ。
9月に入った雛たちがだいぶん大きくなった。
あと一ヶ月もしないうちにたまごを産みだすだろう。
昨日餌を持っていったときの足へのまとわり付き方はすごかった。
今日はお腹がスキスキだなぁ、なんて感じる。
hina.jpg
ヒナを育てるのはいちばん神経を使う。
最初は止り木に止まれるようになる事。
次はファームの餌を食べれるようになること。
最重要課題は餌を毎回きれいに食べつくすこと。
餌が残っているのに注ぎ足ししてしまうと、
大事なヌカや醗酵物を食べないまま成長してしまって、
全員がダメ鶏になってしまう。
ファームを始めて三年目の頃、これで失敗してしまった。
まず産卵率が極めて少ない。
そして季節の変わり目やちょっとした環境の変化で
パタリとたまごを産まなくなってしまう。
あのときは難儀したものだ。
ただ、ヒナの時期に大きく食い込む時期が2回ある。
私が感じるのはだいたい5回ほど。日にちにして2日。
この時期を瞬時に嗅ぎ取り、腹いっぱい食べさせる事で
立派な親鶏へと成長していく。
確認の仕方は
①足へのまとわり付き方
②水の飲む量
③餌箱の様子
簡単なようで気を抜くと見過ごしてしまう。
過信が失敗を生む。
いつでも素心。